尾久 〜最後の砦〜

さて、まもなく3月改正ですね。 自分のサイトのトップページはココのところカウントダウンなものばかりになってしまっています・・・

そして、地元の誇りであった3つがついにこの改正で思い出となります・・・・。
 
その一 【星】 北斗星1号

小さい頃に憧れて、いつも線路際に連れて行ってもらっては見ていた夕刻を走るブルトレそしてこの列車。

そのせいか進学してもその心は揺らぐことなく、中学の頃も暇があればカメラ片手に地元のポイントに。 あそこは被るか被らないかが運次第だったからいつもヒヤヒヤものでした。。

高校に入り本格的に鉄活動を始めても、やはり北斗星1号はカシオペアよりも撮影している枚数も多く、やはりとても愛着のある列車だったのだと思います。

とはいえいつも撮ったり見たりするだけ・・・

いつかは北斗星の車内で夕刻の風景を見つつ旅をしてみたいと思っていました。

どうやらそれはかなわぬ夢に終わりそうです。

もう一つの憧れだったDD51牽引の北斗星。 いつもみている列車の少し違った姿を撮影すべく先日の北海道。

しかし残念ながら天気に恵まれず・・・ そう簡単には味方してくれません・・・ あの時はとても寂しく感じました・・・・・

小さい頃からの「夕方のお楽しみ」をくれた北斗星1号。ありがとう。あとは相方の3号に任せてあげてくれ。。


そのニ 【夢】 夢空間

尾久住民の自分としましては、夢空間がいる日常が当たり前だったりします。

撮影中はもちろん 買い物に行く時 学校へ行くとき バイトに行くとき ふらっと近所を散歩した時

そこにいるのは夢空間でした。 尾久にいる車両の中でも群を抜いた豪華さ。カラフルで存在感のある外装。

尾久の出発線で待機してたり、撮影帰りにすれ違ったり 尾久の裏でばらされてホキとくっ付いてたり と、尾久に居るのが当たり前の存在である夢空間

これも今回改正でお別れ・・・  最期の舞台として用意されたトレインクルーズ 田端のスター機関車から地味目の大御所85号機までたくさんの走りを見せてくれました。 そして華麗なる旅でのEF510牽引。 惜しくもカマ次位ではなかったですが、鉄道史の新たな1ページではなかったのではないでしょうか。


ありがとう尾久の夢 これからも全ての鉄道の夢のような存在であってほしいと思います。


その三 【時】 ゆとり

夢空間同様に、こちらも尾久にはなくてはならない存在。 落ち着いたデザインはモダンな雰囲気と存在感を発揮して、尾久の人気者でした。

最後の客車区に残った東最後の客車JT。 相方だった江戸は早々に姿を消し、当時東サロだったゆとりは、「ゆとり」になるべく改造&減車。

そのおかげで今まで残ることができ、たくさんのシーンを提供してくれました。

いろんな風景 いろんな機関車 いろんな場面

それもこの3月で幕を閉じます。 まだまだ撮り足りないのにお別れ・・・。

せめて自分がもう少し早くまともに鉄をしていれば・・・!

ありがとうゆとり。 見かけるとホッとする 自分にとってそんな存在だったのかもしれません....




エピローグ これからの尾久

北斗星1号 夢空間 ゆとり と、客車区だった尾久を象徴とするこの3つが今改正で見納めです。

車両センターに変わった「尾久」 とうとう電車も配置され、客車区の面影はもうなくなるのかもしれません。

いよいよ尾久も純粋にブルートレインと名乗れる列車は北斗星1往復と北陸だけになります。

関西からブルトレが消える今。 この東最後の砦「尾久」もついに転換期を迎えたようです。

夕方にブルトレの走らない尾久なんて尾久じゃない 夢空間の居ない尾久なんて尾久じゃない ゆとりの居ない尾久なんて尾久じゃない

改正後の尾久は果たしてどのように変わるのでしょうか・・・・。